ココナラご利用事例

ココナラをご利用いただいている方の声や活用方法をご紹介します。

【京都大学】国内外の“ニッチな専門家”のスキルを活用して、ソフトウェア開発の論文を完成!ココナラの多様な知見で“プロジェクト・チーム”結成

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京都大学

現在、注目を集める脳科学を研究されている京都大学大学院・情報学研究科・システム科学専攻・特任助教の浦久保秀俊さん。ニューロンやシナプスという、脳の神経情報処理に関わる組織の性質をコンピューター上で再現し、実験と照らし合わせて脳の働きを分析する研究をされています。マウスなど動物の脳の神経回路の配線を全て再現する「コネクトミクス」という最先端の研究にも取り組まれています。将来的には、パーキンソン病など人間の脳の病気のメカニズム解明と、その治療法の開発に繋がることが期待されています。

  • ココナラを活用したもの
    • Pyhtonデータベース (Tornado)、PythonのGUIシステム(pyqt5)ついての技術的質問・開発、PythonプログラムのPyinstallerを用いたデプロイ
    • Windows版PythonプログラムのLinux版への移行作業
    • オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)の著作権に関する相談・必要な記述についてのサポート
    • Excelのデータ打ち込み(履歴書作成)
    • 英文グラント申請書、英文論文の校正
    •  BibTeXのレファレンススタイルの作成
  • ココナラを選んだ理由
    • ニッチな特定のソフトウェアに関する技術的専門家のスキルがあった
    • 専門性が高く迅速に対応できる出品者を見つけることができた
    • 法人利用により、大学の規定に従い経費処理が簡単にできた

1 ココナラ活用の経緯

ソフトウェア開発で、システムのプロからの単発アドバイスが可能に

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―ココナラをご利用されようと思ったきっかけを教えてください。

まず始めに、私たちの研究分野について少し紹介させていただきます。私たちは脳がどのような仕組みで動いているかを理論モデルやコンピュータシミュレーションにより明らかにする研究をしています。究極的には、私たちはどうして自分のことを「自分だ」と理解できるのか、といった脳科学の根源的な問いに迫ることさえできます。多様な脳機能の中で、私は感情の脳神経メカニズムに興味を持っております。感情は一見「人間だけがもつ高尚なメカニズム」のように思われがちですが、実は線虫やショウジョウバエはじめ、すべての哺乳動物に保存されている共通の性質なんです。例えば、うれしいと脳にドーパミンが出る。これは人間もショウジョウバエも同じで、良かったことに関する記憶が、どのように形成されていくかを実験研究者とパートナーを組んで調べ、仮説を提案するというのが、私たちが行っている研究です。将来、人間の行動原理や、うつ病やパーキンソン病と言った神経疾患のプロセスを明らかにすると共に、その治療法へ繋がることが期待されています。病気の原因が分かれば対処の仕方も分かるし、より良く生きる方法もわかるだろうということです。


さて、本題に戻ってココナラ利用のきっかけですが、このような脳神経研究の一環として電子顕微鏡画像から脳神経回路を抽出する「コネクトミクス」と呼ばれる研究分野があります。「コネクトミクス」研究のために、当研究室で開発・改良を行っているセグメンテーション・アルゴリズムを簡便に利用できるソフトウェアをオープン・ソース・ソフトウェア(OSS)として開発することになりました。近年のソフトウェア技術は、Webアプリ、データベース、マルチプラットフォーム対応、OSSライセンスの取り扱いなど多岐にわたっており、一人の人間がすべての分野をカバーすることは不可能です。今回は、試験的なソフトウェアであり規模も小さかったので、基本的には私一人で開発を行いました。しかし技術的困難は起きるわけで、困難に対してポイントポイントでアドバイスし、サポートしてくれるプロを探す必要がありました。

実はココナラの前に、ソフトウェアのシステムについて技術的なアドバイスをしてもらえるアメリカのインターネット・サイトをチェックしました。そこでCodementorなどの海外のプログラムサポートサイトを使おうとしました。ところが、第一に英語の専門用語でのコミュニケーションが難しい。その上に値段が高額。わずか15分のビデオチャットで10ドル(1200円)から50ドル(約6千円)以上です。そこで、「日本語でプログラムの相談窓口はないか」と、ネット検索をしていたところ、ココナラにたどり着きました。 

―なぜココナラで発注しようと思われたのでしょうか。


〈専門家のサービスページに直行。値段もリーズナブル〉

ココナラのサイトから「プログラム外注」「データベース」「OSSライセンス」など、こちらが必要とするサービスや、思いつくキーワードを打ち込んでいきました。こちらはすでにソフトに関して具体的な疑問があったので、そこからワード検索をかけたら、データベースであれば「PythonのWebフレームワークTornadoも専門の一つです」という方がヒットして。また、OSSは「オープンで誰でも使っていいけれども、著作権は著作者が保持する」ものでして、著作権の扱いにはニッチな知識が必要とされます。ココナラで、OSSライセンスの相談について公開依頼を通じてお願いしたところ、すぐに複数の出品者さんより連絡をいただき、ビックリしました。当初、ココナラはプログラミングを出品されている方が多いという印象でしたが、OSSライセンスに詳しい方もいらっしゃるんだなと感心しました。しかも、価格もリーズナブル。5千円から1万円でお願いすることが可能でした。

 

〈研究に関連した単発の作業や、途中で出る「?」の解決に〉

LaTeXという研究者が使う組版ソフトウェアついても、一部の作業(BibTeXレファレンススタイルの作成)をお願いしました。LaTeXについて分かりやすく言うと、Word や illustratorの研究者版のようなものです。illustratorなどはマスターするのが結構大変ですよね。研究用にも同様に複雑なソフトウェアがたくさんあり、使い方を理解しないといけません。研究に関連して、より詳しい人に確認したいことや、単発の作業がいろいろと出てきます。1人のプロを1ヶ月雇ってお願いするのは雇用のプロセスだけで大変です。私の場合、技術的に分からない部分をちょっと教えてほしい、それに関連した作業を少しやってもらいたいと言った希望が多くありました。例えば、Windowsで作ったソフトウェアをMacやLinuxに移植したい、開発したOSSの著作権をどうするか相談したい、エクセルで5時間だけデータの入力をお願いしたいといったものです。そんなとき、ココナラには多様なプロがいらっしゃるので、検索すればそのとき必要な人材が見つかるんです。たいへんに便利で、助かりました。

  

2 ココナラ導入事例

ソフトウェアの技術的な内容と、開発したソフトウェアの著作権についてココナラのプロに質問

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―実際にはどのようなものを発注されましたか。

発注したのは、Pyhtonプログラム環境におけるTornado Webフレームワークについての技術的な質問と、GUIシステム(pyqt5)ついての技術的質問・開発、PythonプログラムのPyinstallerを用いたデプロイ、Windows版PythonプログラムをLinux版に移行する際の技術的な相談です。さらに、オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)の著作権に関する相談・必要な記述についてのサポートもお願いしました。

私達はアルゴリズムの専門家ですが、ソフトウェア開発の専門家ではないのですね。実際にソフトウェアを作る時にはいろいろなソフトウェア技術が必要になります。やり方は知っていて、本を読みながらプログラムが組めるけれど、本物のプロにお願いしたほうがいい部分が出てきます。プログラム開発を丸ごとお願いすると高額になるので、基本的には自ら開発しつつ、プログラムの技術的な相談をポイント、ポイントでリストアップしてココナラの出品者さんへ発注しました。

―出品者の方とのやりとりはどのようにされましたか。

まず、こちらから質問を投げて、返信が早い出品者を中心に、専門性をみながらアプローチしていきました。OSSについては最初に返信が来た方にお願いしました。プログラムの専門家で、ポートフォリオとしてオープンソースソフトを開発・公開している方です。自分の権利をどうやって保持するかについても詳しく、大変助かりました。OSSのライセンスって、MIT, Apache, FreeBSD, GPLと言った種類があって、さらにバージョンが分かれていたりするんですよ。それらを全部調べる時間もありませんから、すでに知識を持っている方に教えていただけたのは良かったです。

―出品者の方とのやりとりはどのようにされましたか。

「ダイレクトメッセージ(※1)」と「見積もり機能(※2)」や「仕事・相談の公開依頼(※3)」を活用してやりとりをしました。自分がどのような問題を抱えているか、何を解決したいかは、依頼した出品者の方に具体的に丁寧にコミュニケーションを取りました。例えば「ソフトウェアのバグが取れなくて悩んでいる」という内容を一つ一つ分解してトークルームで説明していきます。その対処法をテキストでアドバイスしてもらう。自分一人なら1週間は抱えてしまうであろう問題が、ココナラの出品者のサポートによって、数時間~2,3日で解消しました。「オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)」の質問に関しては「公開依頼」で募集しました。返事が来るまでに半日くらいは待ちましたが、2人から返信を頂きました。こんなマニアックな質問なのに返事が来るなんてと正直驚きました。

 

(※1)ダイレクトメッセージとは、気になるサービスの出品者へメッセージを送ることができる機能です。

(※2)依頼したい仕事内容をサービス購入前に出品者に相談することができる機能です。

相談内容を受け取った出品者が対応できる内容を提案し、「見積り金額・納期・仕事内容」が自身の要望に合えば、そのまま購入手続き・取引に進むことができます。

(※3)仕事・相談の公開依頼は「お願いしたいことがある人」と「対応できる人」をつなぐ場です。

―完成品の満足度や印象はいかがですか。

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研究のスピードアップにつながり、無事に論文を出せて満足しています。大学の教員・研究員は、研究成果を論文で発表することが本業であり、論文が出るかどうかで学者として生き残れるかどうか決まってきます。今回の論文は、ココナラでサポートしてもらえたから完成したと言っても言い過ぎではありません。

私は特任助教なので大学内に部下を持てるわけではありませんが、ココナラを活用してプロジェクト・チームを持つことができたように思います。当然ながら、チームで仕事が進められれば、自分一人で仕事をするよりも、スピードが上がります。自分が詳しくないところはココナラに依頼していく。様々なプロの知見が入り、アウトプットの質も高まったと思います。

―その他に、ココナラを活用されたものがあれば教えてください。 

指定されたフォーマットでExcelにデータ打ち込みする作業と、英文グラント(研究助成)申請書の校正、英文論文の校正、BibTeXのレファレンス(参考・引用文献)スタイルの作成です。

英文論文の校正は、それを専門に扱う業者があり、ココナラと同額程度で依頼できる場合もあります。しかし、その業者の校正者が私たちの研究分野の専門家かどうかは分からないんですね。研究分野は細分化しているため、生化学の専門家でも脳科学の専門家ではないとか、脳科学の専門家でも私たちの研究分野のドーパミン信号の専門家ではないという問題が生じます。英文校正とはいえ専門知識を持っているかが重要なので、TOEICやTOEFLスコアに加えて、専門性にも着目しました。すると幸いにもココナラに私と専門性がピッタリ一致している方がいたんです。この方は、海外で研究をしていて、その研究分野において著名な方でした。見つけたときは、「ラッキー!」と心の中で叫びました。良い校正者と出会えるかどうかは、論文をまとめる上で非常に大切なポイントです。

―法人利用の観点から、ココナラのメリットはどのような点だと思いますか。

まず、第一に、スキルのある多様なプロを、直接雇用することなく活用させてもらえることです。しかもスキルをピンポイントで購入できるので、こちらが欲しいスキルが明確であればあるほど、期待値に合うスキルが手に入るというメリットあります。第二に、ココナラには非常にニッチなサービスが出ている点です。出品者のプロフィールページが充実しているので、自分が欲しいスキルを容易に見つけることができます。さらに良い出品者と出会えれば、同じ人に再度依頼もできます。個別のスキルの価格帯もリーズナブルでした。

あとはお支払いの簡便さです。通常の契約ですと、研究室から大学を経由して、雇用者に費用をお支払いするといった手続きなのですが、これがとても煩雑です。見積書、請求書、納品書の三点セットを大学に出して、伝票払いにして、内容を大学の事務に説明し…など、やりとりに取られる手間と時間がかかります。それがココナラの場合、プロセスと時間が大幅に軽減できます。雇用者・被雇用者、納品・支払いの間で、支払い能力の保証やプライバシーの保護など、お互いを保護するために必要な仕組みを作って頂いているところにも感謝しています。

   

3 今後の展開

ピンポイントのスキルが必要な時、最初に行くサイト、それがココナラ

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―今後、ココナラをこんな風に活用していきたいというご希望はありますか。

引き続き必要なスキルを持っている出品者に、その時必要な仕事をお願いしていきたいと思います。研究室の仕事には、バイトを雇うほどでもない、外注する必要もないけれど、プログラムの中でワンポイントで相談したいとか、ちょっとした事務作業をお願いしたいということがよく出てきます。いろいろな種類の小さな作業でスキルが必要な場合、ココナラという一つの箱の中で、完結する。ちょっと依頼できる手軽さがココナラにはありますね。自分が詳しくないところは、ピンポイントで順次、ココナラに依頼して、全体のプロジェクトを進行させることが可能です。その都度自分のプロジェクトチームを持てる、ココナラは心強い味方ですね。

 

京都大学

1897年、日本で2番目の帝国大学・京都帝国大学として開設された。「自由の学風」を建学の精神とし、理学部、工学部、文学部、教育学部、農学部など10学部を置き、エネルギー理工学、ウイルス、霊長類、東南アジアなどの研究所を持つ。湯川秀樹、朝永振一郎など、理工系でノーベル賞受賞者を輩出している。

大学サイト:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/