アリストンホテルズアンドアソシエーツ株式会社
”心で感じるおもてなし hospitality”を理念とし、ホテル運営、ホテル開発事業を行っています。西日本に3つのシティホテル、1つのビジネスホテル(宮崎・神戸・京都十条・苅田北九州空港)を展開し、多くのお客様に快適なホテル空間を提供しています。
「私、ヘビーユーザーですよ!」とおっしゃる、同社の広報・マーケティング部部長の柏晶子さんに、ココナラの利用についてお伺いしました。
- ココナラを活用したもの
- ・ホテル内レストランで開催した、芸能人・著名人コラボ企画のチラシのデザイン
- ・連泊スタンプカードのデザイン
- ・クーポン券のデザイン
- ・期間限定の宿泊プランや、記念イベントのチラシ
- ・新聞広告のデザイン
- ココナラを選んだ理由
- ・ブランドイメージを保ち、クリエイティブの品質を引き上げてくれる、レベルの高いデザイナーが多数出品していたため
- ・サイト上に掲載されているポートフォリオで、発注前に一定のクオリティチェックが可能だったため
1 ココナラ活用の経緯
各ホテル独自で行っていた制作関連の業務を、本社機能として一元化に挑戦したことが契機
―ココナラをご利用されようと思ったきっかけを教えてください。
意外に思われるかもしれませんが、そもそもホテル業界はイベントのチラシやレストランのメニューやPOP・クーポン券など、印刷物を制作する機会がかなりあります。弊社では西日本を中心に4つのホテルを経営をしており、以前はこれら印刷物の制作は各ホテルで独自に行っていました。しかし、業務効率とクオリティの面で課題を感じていました。
例えば、外部のデザイン会社に発注していたホテルでは、対面での打ち合わせが複数回発生することに加え、普段はフロント業務に従事していて、デザイン発注に慣れていない社員が発注・チェックを行っていたため、時間・労力が余計にかかってしまっていました。一方、別のホテルでは、デザインが得意な社員がチラシ類をパワーポイントでデザインし、内製していました。しかし、お客様の目に留まるエレベーター内などに掲示した際、プロのクリエイターの方が作ったものと比較すると洗練さや分かりやすさの点で、どうしても見劣りしてしまう印象でした。
このような課題感から、業務の効率化や各クリエイティブのレベルを引き上げるため、各ホテルが個別に行っていた制作関連の業務を本社に一元化することになり、広報・宣伝やディレクションの経験がある私が、責任者として全てのデザインの発注からチェックを行うことになりました。その際、以前から耳にしていた「ココナラ」で、制作業務を発注することを思いつきました。
改めてサイトをのぞいてみると「色々なデザイナーさんがいるし、これはいい」と思い、使いはじめました。今ではさまざまなケースでココナラを活用しており、ヘビーユーザーになっています。
―なぜココナラで発注しようと思われたのでしょうか。
弊社のブランドイメージを保ちながら、各クリエイティブの品質を引き上げてくれる、「レベルの高いデザイナーの方が多く出品していた」ためです。
弊社のロゴは著名なクリエイターであるタナカノリユキ氏が手がけたもので、コーポレートカラーのネイビーブルーを基調に、洗練された印象のロゴで、私たち自身もとても気に入っています。ホテルで制作する印刷物にはもれなくこのロゴが入るため、洗練されたブランドイメージを保ち、各印刷物のクオリティを高いレベルに引き上げてくれる、そんなデザイナーの方に依頼したいと考えていました。ココナラには、このような弊社の期待にも十分応えてもらえそうなクオリティの高いデザイナーがたくさん出品していたので、安心して発注することができました。
また、「そのクオリティを事前にあらかじめ確認できる」ということも、ココナラで発注しようと思った理由の1つです。
私はグループ全体のデザインをとりまとめているため、”あがってきたデザインが自社のブランドに沿っているか”といった、クオリティをチェックする立場です。ココナラは各出品者のポートフォリオが一覧で掲載されているので、発注する前に「この人ならマッチしたものを制作してもらえそう」「アリストンの雰囲気に合うのでは」など、事前に一定のクオリティチェックを行った上で選ぶことが可能なので、その後の制作もスムーズそうだと感じていました。
2 ココナラ導入事例
ホテル内で利用するチラシやスタンプカードから、新聞広告のデザインまで、多岐にわたる広報・宣伝物を依頼
―実際にはどのようなものを発注されましたか。
これまで依頼したものは、ホテルの中で利用するチラシやスタンプカードから、広告のデザインまで、本当に多岐にわたっています。その一部を紹介します。
まずはホテル内のレストランで開催した、「芸能人・著名人コラボ企画メニューのポップ」です。こちらは『WATER LILY』さんという出品者の方に制作いただきました。コラボいただいた芸能人・著名人の方のプロフィール写真を入れて制作してもらったのですが、お客様からも目を引くねと好評のようです。
またレストラン関連でいうと、レストランで利用できる「クーポン券」もココナラの『hirokiman』さんに依頼して、制作しています。制作期間が短い中、私の手描きのラフからデザインに仕上げてもらったのですが、当初のイメージ通りのものを制作してもらうことができ、感動しました。
ココナラで依頼したのはレストラン関連だけではありません。他にも、神戸と京都十条のホテルで提供している「共通宿泊スタンプカード」も制作を依頼しました。こちらは『design_Mado』さんのデザインです。
京都十条はアリストングループの中でも新しいホテルです。神戸と距離的にも近いのですが、まだ京都十条をご存知でないお客様もいらっしゃるので、知名度の向上と併用利用の促進をねらったプロモーションとして、制作を依頼しました。スタンプカードは、ココナラの出品者の方にデザインしていただいた後、社内で印刷して実際にお客様に配布しています。こちらも当社のイメージに合った、クオリティの高い洗練されたデザインになり満足しています。
さらにホテル内の印刷物だけにとどまらず、「ホテルで出稿した新聞広告」のデザインも発注しました。出品者の方は広告デザインに慣れている方で、新聞社から送られてきた入稿規定をお渡しすると、それに沿ってしっかりと正確にデザインしていただきました。驚くような早さで納品していただけたので、入稿の締切に間に合わせることができて本当に助かりました。
―出品者の方はどのようにして選ばれたのでしょうか。
各出品者の方がサイト上に掲載している、ポートフォリオを参考にして選びました。
例えば「スタンプカードの制作を依頼」したい場合は、出品者の方の検索画面で対応可能なカテゴリを絞り込んだ上で、検索結果に表示された出品者の方の過去の作品例を順に確認していきました。作品例からクオリティを確認していき、「この人なら問題なくお願いできそう」とクオリティと納期のタイミングなどがともに問題ないことを確認できた方に、発注しました。また、サイト上には他の購入者の方のレビューや受注件数などの情報も豊富に表示されているので、判断の参考にしました。
―出品者の方とのやりとりはどのようにされましたか。
デザインの依頼をする際は、出品者の方が迷わないよう、こちら側の明確なデザインイメージや構成をある程度固めた上で、トークルームで提示するようにしています。私の経験則では、こちらのイメージが決まっていないと、デザインが上がって来た時に「やっぱり何かが違う。。。」となってしまい、校正を繰り返すことになってしまいます。このような不毛なやりとりを防ぐために、希望を具体的に伝えることを心がけています。発注側のイメージが曖昧だと、誰にもゴールがわからず、迷走してしまうのです。
具体的には、画像をブックマークして集めることができるSNSの「Pinterest(ピンタレスト)」で、「こういう感じにしたい!」といったイメージに近いデザインのリンクを送ったり、自分で手描きした図やレイアウトをPDFにして、出品者の方に送って伝えていました。このように、お互いのイメージにブレやギャップが出ないように、こちらの指示を具体的かつ明確に伝えることが、クリエイターの方とスムーズにやりとりするための重要なポイントだと思っています。
また、私は「外部の方にデザインを依頼する際に共通に渡す素材・資料」をあらかじめパソコンのフォルダーにまとめておき、ココナラの出品者の方に依頼する際にも、制作開始時点で都度フォルダごと送るようにしています。
このフォルダの中には、弊社のロゴの画像データや写真素材はもちろん、ロゴの使い方やコーポレートカラーをまとめたCIマニュアルも入っています。こうやってひとまとめにしておけば、違う出品者の方に依頼する際にも、都度このフォルダごとお渡しするだけで、ルールに沿った納得のいくデザインをスムーズに制作してもらいやすくなります。
これまで広報・宣伝を担当する中で、「伝えても、伝えても、納得のいくデザインが上がってこない」と、苦労したことが多々ありました。しかし、このような方法をとることで、ココナラで複数の出品者の方に依頼しても、いずれもある程度安定したクオリティの制作物を納品してもらうことができているので、大変満足しています。
―完成品の満足度や印象はいかがですか。
ココナラでは本当にさまざまな制作物を依頼していますが、どれもかなり良いものができて、大変満足しています。クオリティもよく、私以外の社内のメンバーからも好評です。お客様からも「カッコいいですね」というお声をいただいています。何よりも、「これまでデザイン発注に使っていた時間が削減され、自分の作業効率がアップしているのに、良いものができている」という点は非常に満足しています。
―法人利用の観点から、ココナラのメリットはどのような点だと思いますか。
やはり業務効率が上がっているのに、クオリティも担保され、今まで以上に良いものを制作してもらえるという点が一番です。特にデザインイメージの管理については、ココナラのデザイナーに発注してから、社内の意識も変わりました。「デザイナーの方に作っていただくとこんなに違うんだ」「イメージがこれだけアップするんだ」と、社員にデザインクオリティの重要性を認識させる効果もあるのではと感じています。
また、社内会議など稟議を通すために必要な「納期・予算」があらかじめ明示されていることも実務上大きいです。
例えば私が入社したばかりの頃に、「芸能人・著名人とのコラボメニュー」に挑戦することになりました。ミーティングでも「広報・宣伝はどうやるの?スケジュールは間に合う?予算にはまるのか?」等が論点になりました。
しかし、これらの論点に対して「ココナラを使えば解決できます!」と提案したことで、企画を実施することができました。具体的には、「ココナラならこのくらいのクオリティのデザイナーがいて、、このチラシなら期日までに○○円で制作してもらえます」と、サイト上に明示されている納期・相場観を伝えたことで、ネックが解消されたためです。
さらに私自身の話でいうと、子育て中なので勤務できる時間も限られているため、ココナラを利用すれば「品質を維持しながら、自分の業務を安心して任せられる人に出会える」ということも大きいです。日々、限られた時間の中でどうやって成果を出すか、ムダな作業や時間をどうしたらなくせるか、を考えているので、そういう時に、ココナラにいる多数の出品者の方から、お願いしたい内容に合わせて選定・発注できるのは本当に心強いですね。
3 今後の展開
今後もココナラを”アリストンデザインチーム”として活用
―今後、ココナラをこんな風に活用していきたいというご希望はありますか。
引き続き、アリストングループ全体の印刷物や広告媒体など、デザイン業務全般においてココナラを活用させていただきたいと考えています。
将来的には”ホテル宿泊体験の動画をつくったり、Vtuberにホテルの受付をしてもらう”など、よりユニークな企画もできたらいいなと思っています。このような新しい取り組みに挑戦する際に、都度、ココナラの出品者さんに”アリストンデザインチーム”の一員として、デザインなど多様なスキルでご協力いただけたらと考えています。
アリストンホテルズアンドアソシエーツ株式会社
“おもてなし”の文化を表現したい。お客様に”ここちよい”空間を提供したい。その思いで既存ホテルのリブランド、新規ホテル開発を展開している。各ホテルは、ビジネスや観光の拠点に立地し、リーズナブルな価格で、地元の郷土料理をふんだんに取り入れた朝食を提供するなど、地域の魅力を発信する拠点として、成長を続けている。