学校法人藤田学園 久留米あかつき幼稚園
学校法人藤田学園 久留米あかつき幼稚園(藤田喜一郎理事長・園長、福岡県久留米市)は1949(昭和24)年に創立された「南薫幼児園」を前身とする私立幼稚園です。現在は3歳児・4歳児・5歳児の3学年で、約300名が在籍しています。子どもの内面から生まれる成長の力を促し、「頑張る心、我慢する心、応援する心」の育成に日々、取り組まれています。
ココナラをご利用いただいている、副園長の藤田正喜さんにお話を伺いました。
- ココナラを活用したもの
- 幼稚園創立70周年記念のロゴのデザイン
- 上記の記念ロゴを入れたノベルティを発注するための、入稿データの制作
- ココナラを選んだ理由
- 発注先の選択肢が限られる地方からでも、全国のデザイナーの豊富な作品例をチェックして、イメージに合う出品者へ速やかに発注できるため
- 制作料金内での対応範囲が明確で、初めての発注でもわかりやすく安心できたため
- 当該業務を専門とする出品者に依頼することで、職員の時間や労力など見えないコストを節約でき、「子どもと直接関わる時間」という、より本質的な業務にリソースを集中させられるため
1 ココナラ活用の経緯
「70周年記念ロゴ」の制作にあたり、全国のデザイナーから依頼先を選びたかった
―ココナラをご利用されようと思ったきっかけを教えてください。
当園は今年で創立70周年を迎えました。これを記念して、”シンボルになるロゴマーク”を制作しようと考えていました。
依頼先を検討するにあたり、地元でつながりのあるデザイン会社も検討したのですが、発注には二の足を踏んでいました。地方の場合、どうしても人材や制作会社などのリソースに限界があって、その結果、限られた選択肢から選ばざるを得ないという難しさがあります。私どもの幼稚園がある福岡県久留米市も「たくさんのデザイナーさんが町中にあふれている」という地域ではありませんので、やはり選択肢に限りがありました。
そこで地元にこだわらずに対象を広げようと思い、ネットで検索していたところ見つけたのがココナラです。
―なぜココナラで発注しようと思われたのでしょうか。
多数の作品例を見ながら、全国のデザイナーから選ぶことができたためです。やはり私たちのように地方で選択肢が限られた状態では、「満足できるロゴを作りたい」と考えた時、オンライン上でたくさんの作品をチェックできて、自分たちの希望に適ったデザインを速やかに発注できるというのはありがたいですよね。
ココナラでは作品のサンプルを”ポートフォリオ”として、サイト上からたくさん見ることができたので、イメージに合う作風の出品者の方を見つけやすかったです。次々と作品を見ていくなかで、「想いを汲んだロゴ制作☆高品質なデザインを作成します」というサービス名に惹かれ、実際にポートフォリオにも洗練されたロゴデザインを掲載していた「Osumibuhi」さんに依頼しました。
また、「定価内で対応してもらえる業務範囲が、サイト上で明確に確認できたこと」も決め手でした。出品者の方のページには、「2案(のデザイン)を提案します」と明記されていたので、制作料金の中でどこまで対応してもらえるのかが非常にわかりやすかったです。私の場合、幼稚園の仕事もしながらの発注なので、対面の打ち合わせではなく、ネット上だけでやり取りが進んでいくココナラのシステムは便利でした。
2 ココナラ導入事例
記念ロゴのデザインから、ロゴ入りのノベルティを作るための入稿データ制作まで依頼
―実際にはどのようなものを発注されましたか。
創立70周年記念した、園のロゴを制作しました。最終的には、このようなロゴに仕上がりました。
このロゴは、園の旗「園旗」はもちろん、職員が着用するポロシャツや帽子にも入れています。さらには後日、このロゴが入ったノートやカード類、ボールペン・コースターも、園のノベルティグッズとして制作しました。
―こちらのロゴはどのような意図で制作されたのでしょうか。
出品者の方には「”創立70周年のシンボル”として記念になるような印象がありながらも、幼稚園として温かみや親しみのあるものをつくりたい」と伝えて、制作していただきました。参考にしたイメージは、東京の六大学の校章やアメリカの大学の校章などといった、エンブレムです。あわせて、「園児・卒園生・職員が『私の母校はこのマークだ』と、誰もが誇りに思えるようなアイコンとしてのロゴにしたい」という思いもお伝えしました。
具体的なデザインとしては、「太陽が登っていくイメージ」でお願いしました。これは、久留米あかつき幼稚園の名称に含まれている”あかつき”が、昇る太陽を指すというところからです。
―出品者の方とのやりとりはどのようにされましたか。
今回依頼した出品者の方のサービス内容が、「2案(のデザイン)を提案します」というものだったので、最初は2案のデザインを提案していただきました。そのうち、気に入った方に決めた上で、色のバランスや文字の配置などを、より良くなるように修正していただきました。
修正作業に関しても、出品者の方からすぐに返信をいただけて、「それでは今から修正しますね」という感じで、すぐに対応していただけました。出品者の方とのコミュニケーションがうまくいっていると、やはり安心しながら進めることができますし、その過程を経てできあがったロゴにも、大変満足できました。
―その他に、ココナラを活用されたものがあれば教えてください。
先ほど、”ロゴが入ったノベルティグッズも複数制作した”とお話ししましたが、これらのノベルティグッズを制作会社に発注するための「入稿データの制作」も「BOK design」さんにココナラで依頼しました。
ノベルティによって必要なレイアウトやサイズは異なるので、ノベルティ制作会社から指定されたフォーマットに合うように、Illustratorで入稿データを制作してもらう必要がありました。例えば、ボールペンなら横長にロゴを入れたり、メモ帳ならロゴが入るエリアにあわせてサイズを調整する、などです。
このような入稿データの制作は、専門家がいない園の職員にはできません。Illustratorを購入したとしても、それなりの金額はしますし、そもそもそのソフトを扱うスキルもない。もし購入しても、使いこなせるようになるまでには時間がかかるし、初心者には難しすぎるなど、色々と問題が発生します。
このような専門的な作業をデザイナーさんに依頼でき、数種のノベルティの入稿データを一括して制作していただけたのは、正確さの面でも効率の面でも、本当に助かりました。
―完成品の満足度や周囲の方からの評判はいかがですか。
大満足です。周りからもかなり好評ですね。太陽が昇るイメージの赤と白のマークに、英字というのは斬新だったようで、多くの方に「かっこいいですね」と言っていただいています。まだ使い始めたところですが、時間が経つにつれて、”久留米あかつき幼稚園のマーク”だと認知されつつあるのではないかと感じています。
今や幼稚園もブランディングの時代。前々から、幼稚園に対してプライドや自信・信頼や誇りが持てるような、”みんなの共有アイコン”が欲しいと考えていました。今、ロゴが完成して、その目標が達成されつつあるのかなと思っています。
またこのロゴをきっかけに、世代間の連携や連帯感が持てたら素敵だと思っています。実際、当園が70周年のアニバーサリーを迎えられたこととあわせて、卒園児や地域の皆さん、卒園されたご家族にも、世代を超えて語り継がれるような幼稚園になれたらと考えています。実際、当園の先生の中には、あかつきを卒園した人がいますし、お母さんも、おじいちゃんもあかつきに通ったというご家族もいます。
―法人利用の観点から、ココナラのメリットはどのような点だと思いますか。
やはりココナラを利用することで時間を節約でき、より効率的に仕事を進めることができる点です。専門的なことを専門的な方にお願いできるので、シンプルに作業時間が短くて済みますし、その仕事をお願いすれば、私たちは別の仕事をすることができるという意味でも効率的です。
特に時間の面では、これまで地元の業者にお願いしていた際は、シンプルな作業や書類のやり取りでも、相手からのリアクションがくるのに1週間位かかることもあり、「大丈夫かな、忘れられているんじゃないかな」と不安になることがありました。
一方ココナラでは、オンライン上のやりとりということもあり、問い合わせたその日に返信など何らかのアクションがあり、また発注した後のやりとりも素早い、というスピード感がありました。依頼後もトークルーム上でのコミュニケーションが頻繁にあり、仕事が進んでいる、一緒に進められている、という実感・安心感があります。出品者の方とやりとりをするトークルーム自体も使いやすく、初めての発注でもスムーズに利用することができたので、効率的に進めることができました。
また支払い方法の面でも、「請求書払い」が利用できるので、ますます使い勝手が良くなったし、本当に助かっています。これまでは個人のクレジットカードで決済していたので、個人の負担になっていた部分もありましたが、請求書払いができるようになったことで、ココナラを利用する際は「会社として利用している」と、利用用途を社内にも明確に示せるようになり、利用しやすくなりました。
3 今後の展開
ココナラを活用することで、先生方が子どもと向き合う時間をさらに増やしていきたい
―今後、ココナラをこんな風に活用していきたいというご希望はありますか。
当園では毎月「幼稚園だより」という冊子を発行しています。これまでは職員の手作りで発行してきましたが、こちらの制作もココナラで依頼できるのでは、と考えています。
幼稚園の先生は子どもたちと接するのが仕事です。みな、子どもたちのためになることをしていきたい、という思いでいます。でも現実は、直接子どもたちと接する以外の仕事も多々入ってきます。”子どもたちのためになることを”と考えると、際限なく仕事が増えていくのが現実なんですね。
そうなると、自然に先生方が多忙になっていき「子どもたちと直接関わる時間が少なくなってくる」という、矛盾した問題が起きがちです。このため当園では、先生方にとって専門ではない作業や、どちらかというと事務的な作業は、ココナラの出品者の方などにお願いして、その結果生み出された先生方の時間を、一人ひとりの子どもと向き合う時間にできたら良いと考えています。
これまでの経験から、周りの幼稚園や小学校にもココナラの活用をお勧めしたいと思います。これからもココナラを利用させていただき、子どもたちやお父さん・お母さん、そして先生方も、みんなが笑顔になれたらと思っているので、ぜひココナラには長いお付き合いをお願いできたらと思っています。
学校法人藤田学園 久留米あかつき幼稚園
「自分にとって損か、得か」で判断するのではなく、「善いことか、悪いことか」で判断する人を育てたい(「善人教育」)という教育理念のもと、一生の土台となる心身のバランスのとれた「健やかさ」をはぐくむ幼児教育に取り組んでいます。