Yper株式会社
不在時にも荷物を受け取れる置き配サービス「OKIPPA(オキッパ)」による、配達インフラを手掛けるYper株式会社。既に日本郵便株式会社と組むなどして、約1万個の「OKIPPA」を設置済みで、今年中に100万個の設置を目指すとのこと。
そんなYperは「ココナラ」のヘビーユーザーです。ココナラで依頼している業務や活用術を、Yper株式会社の代表取締役の内山氏に伺いました。
- 利用のポイント
- 自分が必要とするサービスを提供している人材が見つかる
- ココナラを活用したもの
- ロゴ制作、バッグの柄デザイン、鍵の設計、ブログのライティング等
- 選んだ理由
- プロ意識の高い出品者が見つかる、スキル・選択肢の多さ、スピード
1 ココナラ活用の経緯
人材不足を解消!豊富なサービスから自分にピッタリのスキルを購入
―ココナラをご利用されようと思ったきっかけを教えてください。
会社の創業時はたった3人の社員でした。1人は現役の弁護士でしたので、実際の実働はSEが1人、そして営業の私が1人。よって、人手とスキルが足りず、ココナラを利用しました。
ココナラは、出品者の方の持つスキルが可視化されています。
例えば「CAD制作」のスキルを探すとします。まず「デザイン」カテゴリー内の「図面・CAD・パース・CG作成」で閲覧すると、340件程の該当するサービスが出てきます。
そこから自分が欲しかったスキルや人材を探すことが出来ます。
このようにお願いしたいスキルにすぐアクセスできることは、スピード感を持って少人数で業務を回す私たちにとって、重要なポイントでした。
自分が「いま」、必要なスキルを「クオリティ」と「納期」と「価格」の観点で多数のサービスから選んで購入できるのが、ココナラの魅力ですね。
他のクラウドソーシングサービスも利用したのですが、ココナラは「購入者が出品者の方を選べる」という点で秀でていると感じました。
他の会社は「出品者の方が仕事を選ぶ」という形式が多く、こちらは仕事を掲示して、入札を待つ形です。
そのメリットももちろんあるのですが、弊社の場合は、とにかく早くこの置き配サービス「OKIPPA」を世に出したかったので、スピードを優先していました。
よって、既に出品されているサービスを購入できる、ココナラとの相性が良かったと言えます。
2 ココナラ導入事例
「OKIPPA」のロゴや、バッグの柄デザイン、営業資料の一部など、サービスのローンチに必要なものをココナラで購入。
―ココナラを活用して実現されたものがあれば教えてください。
累計で30~40回はココナラを利用していると思います。
サービスのロゴから、プロダクトの重要な部分であった「バックの柄」や「鍵」の設計まで購入しました。
ひとつひとつ紹介していきます。
〈サービスのロゴ制作〉
まず弊社のサービス「OKIPPA」のロゴは、『GooDesign』さんという出品者の方に作ってもらいました。イメージをより正確に伝えるために、私の下手な絵の写真をケータイで撮って送りましたね。
「なぜ花をロゴに入れたいのか」「なぜグリーンを基調としたいのか」なども丁寧に説明しました。
そうすると、私の描いた絵をベースにブラッシュアップしたロゴと、『GooDesign』さんが自由にデザインしたロゴの2案を提案してもらいました。
その後は、視認性チェックのために、実機に落とし込んだらどう見えるかまでロゴデータで作って頂き、確認することが出来ました。
出品者の方からの期待以上の提案や先導をしてもらい、無駄がないスムーズなやりとりが出来ました。
〈ブログのライティング〉
弊社のHP上に載せているブログ作成は、『C32YO』さんという出品者の方にお願いしています。
ブログはSEO対策と、サービスの使い方を知らせる大事なコンテンツです。ただ、自分では書く時間がないし、ライティングスキルも無い為、ブログのライティングを定期的にお願いしています。
この出品者の方は依頼を受けてから、「OKIPPA」の理念やプロダクトに共感してくれて、ご自身で「OKIPPA」を購入し、利用してくれています。
実際に利用されている上で感じるメリットを書いて頂いているので、顧客への理解促進の記事につながっていますね。
〈サービスのバッグ柄デザイン〉
ロゴを作ってもらった『GooDesign』さんには、「OKIPPA」の置き配バッグの柄デザインも作ってもらいました。
当初、バッグの規格に合わせて柄のデザインをして頂く、という複雑なデザインを、オンライン上で完成させるのは難しいかと思いました。しかし、すぐに4つほどアイデアを出してくれました。
その後、「夜にも配達があるから配送員の方の視認性向上のために、白い色が必要」「しかし、白い面積が多すぎると、地面に置いた時に汚れてしまう」という2つの矛盾した意図を、見事に落とし込んだデザインをあげていただきました。
バッグのOEM先からリクエストされた柄の微調整も、丁寧に対応してくれて、印刷まで進めることができました。
〈営業資料用のイメージ画像の作成〉
「OKIPPA」を利用するイメージが湧くように、マンションのドアが並んだ写真に「置き配バッグのイラスト」を合成してもらいました。
このイメージ画像を営業資料に入れたおかげで、協業に繋がったケースもありました。
〈鍵の設計〉
「OKIPPA」の鍵の設計は、『cadas』さんという出品者の方にお願いしました。工作機械のメーカー勤務のCAD歴40年以上という方でした。
一般的な鍵と違って「OKIPPA」の鍵はドアノブにひっかけるので、ワイヤーの位置を逆に付けるため、リセットボタンの位置やダイヤルの位置も変える必要がありました。
「OKIPPA」のプロダクトの核となる難しい鍵の設計でしたが、経験豊富な『cadas』さんの技術により、無事に製品化することができました。
3 今後の展開
成長を加速させるため、必要なときにココナラを。
―今後ココナラをどのように使っていきたいですか。
今の僕らのような規模の法人は、内製でイラストレーターを抱えるのも難しいです。
そんなとき、ココナラに何万人とイラストレーターの方がいて、その時々にサポートしてもらえる安心感はすごくあります。
これからも必要な時に、ココナラの豊富な人材にサポートしてもらいながら成長を加速させていきたいと考えています。
―貴社の今後の展望をお聞かせください。
「OKIPPA」の数で言いますと、2019年3月の時点で約1万個が導入されています。これを今年中に100万個に伸ばすことが短期的な目標です。
ココナラで作ったバッグが、一世帯でも多くの玄関先に引っかかっている未来を願って(笑)。再配達をなくす新しいインフラとして、今後も成長していきます。
Yper株式会社
物流分野でシステム開発、アプリ開発を行うIT系スタートアップ。「Creating HYper Service 世の中に最高のサービスを」を企業理念に、ハードとソフトウェア両方の開発を行っています。
会社サイト:https://www.yper.co.jp/